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今年の猛暑予想

  • ishigami-clinic149
  • 7月23日
  • 読了時間: 4分
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これは、今年の記事ではありませんが、日本列島猛暑のイメージが伝わると思い使用しました。


 例年、7月上旬にはまだ梅雨が明けておらず、七夕の夜空に天の川を眺めた記憶はありませんでした。今年は6月末に九州北部は梅雨明けとなり、2〜3日前から七夕の夜に天の川を見るぞと目論んでいましたが、忘れてしまい見ないままで終わりました。皆様はいかがだったでしょうか。


 今年の熊本県の梅雨明けは6月27日頃と発表され、観測史上最も早い梅雨明けでした。九州北部地方の梅雨明けの平均は7月19日頃となっており(気象庁)、例年より3週間程早いことになります。例年、梅雨が明けると一気に気温が上昇し7月末から8月上旬が暑さのピークで、8月15日のお盆頃から猛暑日も少なくなってくるような印象があります。小学校の理科の時間で1年で一番気温が高いのは8月と教わります。確かに月平均で見れば間違いではありませんが、7月の前半は梅雨のため気温が上がり切らないために、月平均気温では8月より低くなっていると思われます。今年は7月には梅雨が明けていますので、7月の平均気温は8月と同じ位かそれ以上になることも予想され、例年以上の熱中症対策が必要と思われます。

 これまでで九州北部の梅雨明けが最も早かったのは1994年の7月1日頃とされています(気象庁)。その1994年の夏の気温変化を調べてみると、「1993年の記録的な冷夏(1993年米不足)から一転、7月13日までに全国で梅雨明けとなり、直後からお盆にかけて記録的な猛暑となった。40℃以上の気温は、全国3か所で観測された。特に瀬戸内・近畿地方で空前の猛暑となっており、2013年や2018年を凌ぎ、観測史上最高気温となった地点(極値)が多い。都道府県庁所在地では、青森市、富山市、… 佐賀市、長崎市、熊本市で観測史上最高気温を記録している。ウィキペディア 」とありました。

 本日(7月23日)の熊本の最高気温予測 38.℃、明日、北海道帯広では最高気温40.℃となる見込みとニュースで流れていました。


 毎日お天気ニュースを見ていると、夏日、真夏日、猛暑日、熱帯夜といった言葉が使われています。気象庁の予報用語ではそれぞれ定義があり、①夏日はその日の最高気温が25℃以上、②真夏日はその日の最高気温が30℃以上、③猛暑日はその日の最高気温が35℃以上とされています。④熱帯夜は夜間の最低気温が25℃以上となっています。ちなみに冬日は日の最低気温が0℃未満、真冬日は日の最高気温が0℃未満と定義されています。お天気キャスターが猛暑日と言って、感覚的に猛暑日と思うことも悪くはありませんが、具体的に今日は35℃以上になるのかと自覚することも悪くはないように思われます。


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 昨年からデジタルの温湿度計を部屋に設置しています。1,000円前後から購入でき、見やすく一目で今の室温が分かります。自宅でトイプードルを飼っていますが、室温が27〜28℃を超えると餌をあまり食べなくなります。人間はトイプードルより暑さに強いかもしれませんが、高齢者は暑さに弱いとされています。高齢になると体温調節機能が低下しやすく、暑さや寒さも感じにくくなり、汗腺の数も減少します。高齢者は若年者より容易に熱中症に陥りやすく、回復力も弱いため重症化しやすいと考えられています。さらに高齢の方の中にはエアコンをつけたがらない傾向もあります。私の実家の親もどんなに暑くてもエアコンをつけずに扇風機で済ませる傾向にあります。直接デジタル温度計で室温を確認することにより、エアコンをつける後押しになると考え親の自宅にデジタル温度計を置いてきました(写真)。


 冷房の使用に際しては冷房病(クーラー病)の事も考えておく必要があります。過度の冷房、長時間クーラーの風が直接当たった時、外が30℃超で室内が24〜25℃のような大きな温度差のある場所を出入りした場合などに体調を崩すのが冷房病(クーラー病)で、自律神経が暑さと冷却の間で機能不全に陥ることが原因の一つとされています。対策として、過度の冷房を避ける、冷風が直接当たらないようにする、時々ストレッチ等の軽い運動をして血行を良くする、足腰の冷えに注意する、等々が挙げられています。









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